325日目 やさぐれホッパーズF/三島さん


私は拒み続けていた
人を線の内側に入れること、他人を受け入れること
でもそれは大きな間違い
守っていると思っていたものを逆に傷つけてしまった
守っていると思っていたものに逆に守られていた
私は人を受け入れることを知った
もうあの時のような間違いは犯さない
でもそれは全部あなたがいてくれたから
そう...あなたがいてくれたから...


めでたしめでたし( ´ ∀ ` )
これにてつよきすフルコンプ。
↓それでは以下感想↓
椰子ぃ...いいよなぁお前は...どうせ俺なんか...
ヒロイン達(特に椰子なごみ!)に激しく嫉妬。やっぱ僕にギャルゲーの水は合わないのかもしれません。いいな〜、イケメンとラブラブ生活いいな〜。
とりあえずヒロイン達にムカついたのでこんなの書いてみましたwやーい、ざまーみろーw


「それにしてもお客さん、わざわざこんな山奥まで何の用なんですか?」
中年...と言うには少し年を取りすぎているだろうか、白髪交じりのタクシーの運転手が1時間は続いていたであろう沈黙を破った。
椰子なごみは黙って窓の外を眺めていた。代わりに助手席の男が答えた。
「ええ。実はこの近くに父の実家があるのです」
「へぇ〜、ここら辺に家立てたんですか。へぇ〜」
珍しいですね、買い物とか大変でしょう、お父さんは何をしてらっしゃったんですか、そんな話がずっと続いていた。その会話中にも椰子なごみは沈黙を崩すことは無く、ただずっと窓の外を眺め続けていた。
「そういえば、去年のあれ、ここですごい土砂崩れがあったでしょう。お父さんの方は大丈夫だったんですか?」
「土砂崩れ」という言葉を聞いて男はしまった、と思った。「土砂崩れ」という言葉は彼にとって禁句であった。
「え...はい...」
それから男は黙ったままだった。余計な詮索は止めよう。運転手は思った。そのお父さんはもう亡くなってしまったのかもしれない、あの土砂崩れによって...
ふと後ろを振り返ってみると後部座席の女性は小さく笑っていた。しかしその笑いは好意的、とはとても言えないような乾いた笑い。気味が悪い、と運転手は思った。その笑いは急に押し黙ってしまった男に対してあざ笑っているかのように見えた。


10月4日、午前11時24分。2人は登山客用の休憩所のベンチに腰を掛けている。
「どうでもいいような嘘をつくからですよ。くだらない」
男は小さく「ごめん」と言うとまた押し黙ってしまった、彼女の言葉が相当効いたのだろう。男の全面的に自分が悪いといった表情が見て取れる。
腕時計を見ると午前11時27分、それを確認すると男は立ち上がり
「そ...それじゃあ、あの...そこら辺歩いてくるから...」
男が立ち去ったのを確認すると椰子なごみはゆっくりと立ち上がって歩き出した。4回目のあの場所へ。


「一時はどうなるかと思ったけど...」
対馬レオが笑いかける。
「今日は晴れて本当によかったな...ってうおおっ!」
いつの間にやら靴紐が解けてしまっていたようだ。対馬レオの体が傾く...がすぐさまなごみはレオの背後に回り、レオの体を受け止める。
「大丈夫ですか!?」
「ん、ああ...靴紐が解けていたみたいだ」
「ちゃんと結んどかないと駄目ですよ、センパイに怪我なんてされたら...」
言いながらなごみはレオの靴の紐を結んであげている。
「ごめんな、なごみ...俺、お前に迷惑ばっか掛けてるよな」
「そんなことないです、センパイ。私はセンパイと一緒にいれて幸せです、今センパイの靴紐を結んでいるこのときも...」
なごみは心からの本心をレオに伝えた。レオはなごみをじっと見つめて
「なごみ...」
そして少し顔を赤らめて
「...俺もだよ」
と言った。


10月4日、午前11時35分。なごみは目的の場所に着いた。一人で来るのはこれで3回目。
――もう3年か...――
あの時の面影を少しも残していないこの場所は3年の月日が経ったことを何よりも物語っている。
なごみはすっかり舗装された地面に座り、目を瞑った。


「えっと…ガイドブックによるとこっちか」
「でもちょっと危険そうですね。昨日の大雨のせいでしょうか」
なごみの言うとおり、ガイドブックに示されたコースは昨日の大雨の影響で木が倒れていたりして、道として機能しているとは言い難かった。
「まあとりあえず行ってみようか。足元、気をつけてね、なごみ」
レオの忠告に対してなごみは満面の笑みでこう答えた。
「センパイこそ、さっきみたいに転んだりしないでくださいよ」


不幸な事故だった、と今なら理解できる。私のせいでもなく、救助隊のせいでもなく、前日に大雨を降らせた天のせいでもなく...
ただの事故だったのだ。それでも3年経った今でもその事実を受け止めきる自信が無い。その証拠を突きつけるかのごとく閉じた目から涙が零れ落ちてくる。
私は一生センパイの魂を追いかけ続けて、それでも最後までセンパイには辿りつけなくて...そして孤独に死んでいく...
センパイとの幸せだった時間は今はもう私を苦しめるものでしかない。そう思うともう止まらなくなった。
まるで壊れた蛇口の様、ぽろぽろ、ぽろぽろ、いつまでも止まらないその涙。


10月4日、午前12時03分。男はなごみの元へ向かった。迎えに行くためだ。なごみを3年間も縛り続ける対馬レオの魂から開放させてあげたかった。そのためにはいつまでもこんな所に来て泣いてるべきではないのだ。


なごみさん...」
男は自分の持ち得る最大限のやさしさを込めて彼女に手を差し伸べ言った。
「...帰りましょう」
男の手を取って立ち上がったなごみは...そのまま男に抱きついた。そして声を出してわんわん泣いた。
やがてゴホゴホと咳き込んで搾り出すような声で
「うぅ...センパイ...寂しいよぉ...寂しいよぉ...うぅ...」
と、いつまでもいつまでもうわ言のように呟いていた。


僕は驚いた。170センチはあるであろう彼女の長身がとても小さく見えたのだ。それはとても頼りなく、いま僕が手を離したらそのまま消えて無くなってしまうかのようだった。
思えばこのときなのかもしれない、僕が彼女に恋をしたのは。ずっとずっと彼女のことが好きだったけれど、このときほど彼女を愛おしいと感じたことは無かった。
「...帰りましょう」
帰りの車内、僕は心の中でなごみに宣言した。「僕は一生掛けてでもあなたをまた幸せにしてみせます」と。願わくばこの想いがなごみへと届くように、何度も何度も、僕はその言葉を繰り返した。

お前ら(ヒロイン達)の手に(レオがw)渡るくらいなら破壊した方がマシだ!
椰子ぃ...今お前の未来を奪ってやったぞぉ!

( ゚∀゚)アーハッハッハー!!!!


これで2707字。ちょっとしたレポートと同じくらいじゃないですか。こんな仮面ライダーカブト見てる人にしかわからないネタのために...馬鹿ですか僕は。