271日目 マジで恋する0.5秒前

「考えすぎると駄目」、非常に使い古された感がある言葉ですが結構的を獲ているかもしれません。
今日の大学の講義でこんな話がありました。あくまで仮説の一つらしいのですが面白い考えなので紹介させていただきます。
人は意識してから0.5秒経って初めて行動を起こす。
結構びっくりなことだと思いませんか?意識してから0.5秒の間全く動けないのです。例えばピストルは秒速300〜360mで飛ぶらしいので150メートル離れた所から発砲できれば、発砲した瞬間にどんなにでかい音が出たとしても相手に逃げる術はありません。自動車が時速60キロで突っ込んできたとしたら8メートル以上離れた状態でそれに気付かないと仮に瞬間移動が使えても撥ねられます。クロックアップできても同様です。クロックアップしなきゃ...って思っている間に撥ねられてしまうんですね。中々怖いです。
人は絶対絶命の状況に陥ると体の動きが止まってしまって世界がスローモーションに見えると聞きますが、それはもしかしたら意識してから行動を起こすまでの0.5秒間のことを指しているんじゃないかなーと思ったり。
でも意識してから0.5秒間なにも行動できないなんてにわかには信じがたいです。上にも書いたとおり0.5秒間もタイムラグがあったら命が幾つあっても足りません。特に信号無視の常習犯である僕は何百回死んでるかわかったもんじゃありません。それじゃあ何故僕はまだ生きているのか、その鍵は脳が行う「予測」だそうです。
脳は常に次の行動を予測しながら次の動きに備えてます。そのおかげで0.5秒のタイムラグをカバーし続けている...らしいです。
でも逆に考えればその「予測」と言うものを完全に裏切れば確実に0.5秒のスキが生じることになります。これは色々なことに応用できるような気がしてなりません。
例えば卓球。卓球とは全長わずか274cmのコートの上でするスポーツです。このコートを0.5秒で通過するのに必要な速度は約時速21キロ。
つまり相手の全く予測していない場所に時速21キロのボールを打てば確実に得点できるということです。
ちなみに卓球のスマッシュの速度は時速120キロと言われてますから時速21キロというのは初心者でも出せる速度であると言っていいでしょう。
脳の行う予測のレベルで他人を欺けるほど世の中甘くはないとは思いますが頭の隅にでも入れておくといいかもしれません。話のネタにもなるしね。