200日目 inspired by shakugan.com

今日こんなことがありました。自動車教習所にいったら僕の名前が間違っていたのです。間違うって漢字がちょっと間違えてたとかじゃなくてなにからなにまで違っていました。僕の名前は4文字なのですが3文字の「信也」というものになっていました。
今日は自動車教習所1日目((((;゚Д゚)))ガクガクブルブルってネタにしようと思ってましたが急遽変更、妄想小説をお贈りいたします。

――いったいなんだったんだろう――
佐々木翔は頭の中のもやもやを拭い去ることができないでいた。
やっぱりあれは人間だったのだろうか。それにあの女の子は...
翔の前でおぞましい姿に変貌した人間。そしてそれを切り倒す三咲にそっくりな少女。
――あなたの存在は消えたのよ、佐々木翔――
去り際に少女が口にした言葉だ。
僕の存在が消えた...?っていうかそれを言うなら消えるじゃないのか?それならまだ文法上理解できる。もっとも文法上理解できた所で意味的には全く理解できてないわけだが。
僕はさっきから教習所の受付の人と会話をしている。受け付けの人が僕に気が付かなかったらどうしようとか考えてたけど、僕という存在はたしかにあるようだ。僕はよく用心深い割にはだまされやすい人間だと言われる。自分でも人に言われたことに対して過剰に反応してしまう傾向があると思っている。
「こちらにお名前をお願いします。」
だからいまだに狂牛病が怖くて牛肉が食えないくらいだ。もちろん鳥インフルエンザが怖いから鶏肉もダメ。豚肉もよく覚えてないけどなんか危険だったような気がするから×。心配しすぎだとは思うんだけどどうしても怖くなってしまうのだ。だからあの少女の言動もばかばかしいとは思いつつも真に受けてしまっている。
「それではこちらが原簿になります。」
こういう癖直さないとなーなどとくだらないことを考えてる内に受付の人から原簿なるものを受け取った。これを持って教習所の授業を受けるらしい。翔はどうもと軽く礼を言ってそれを受け取った。
――あれ?――
翔はその原簿に違和感を感じた。
「あの、ここなんですけど名前が佐々木信也になってるんですけど、ここは翔...」
その瞬間気付いた。いや、思い出した。自分が佐々木信也という存在であることに。よくわからないけどそうだということは何故か理解できた。どういうことなんだ?やっぱりあの少女の言うとおり...
「いえ、すみません。なんでもありませんでした。」
そこで考えるのをやめた。これ以上考えると頭がいかれてしまうと直感したからだ。
でも頭の中のもやもやは消えなかった。翔なのか信也なのかよくわからないその存在はただ呆然と原簿を眺めているだけだった。


〜次回予告!〜
路地裏にて
翔「一体...なんなんだ、僕は?」
少女「あなたは信也よ。大丈夫、翔の記憶は消してあげるから。」
怪物と睨み合う少女
少女「信也、見てなさい。これが私の仕事。」
次回「翔と信也」 お楽しみに!


(この物語は事実を元にしたフィクションです。実在の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。)