196日目 そんな萌えキャラ、修正してやる!

ちょっと前からkanonっていうゲームをやっています。大ヒット作で巷ではkanonのヒロインと観音菩薩の見分けがつかなくなるといった症状を発症する人が続出したらしいです。電波男にそう書いてありましたから間違いありません。
ギャルゲーはギャラクシーエンジェルサクラ大戦月姫と割りと恋愛+α、いやむしろプラスαのところに恋愛が入るようなものしかやったことがないので実質初めてのギャルゲーです。
今現在1月8日。やっと学校に登校した所。めちゃくちゃちんたらやってます。何故こんな低スピードかというとずばり「キャラクターが気に入らない」。
寒空の中、裕一を2時間待たせたあげく大した詫びも入れない名雪はいいとして(軽くネタバレ踏んだからあまり強く言えない、伏線?少し復讐が入ってるのか?)、問題はあゆ。鯛焼き盗んでます。いや、別に盗んでもいいんですが明らかに罪悪感を感じていません。いいのかこれで?
仮面ライダー555の乾巧や響鬼の桐矢みたいな今流行りのツンデレキャラならいいのですがあゆはどうみても天然です、本当にありがとうございましたって感じ。あゆがいつ人殺しなどの凶行に走ってしまうのか不安で一杯です。


というわけであゆ更正ルートを大胆予想!(正解させる気なし)実はあゆは天然じゃなくて悪人でした!ルート。もしシナリオ上鯛焼きを万引きすることに意味があるのならこんなものを書いた僕を笑ってください。純粋に文章の不出来に笑うのももちろんありです。
ちなみに僕は別にアンチkanonではないです。キャラクターが気に入らないって気持ちは話が進んでいくにつれて薄れていくものですからね。


これで全部――終わり。
薄暗い部屋の真ん中で彼女はそう呟いた。
すべてが終わった。そう、すべてが彼女の予定通りに。
彼女からすべてを奪った秋子への復讐のために秋子からすべてを奪った。名雪、真琴、そして...
「...裕一」
彼女の目に涙があふれた。
だめだ、だめだ!そんなこと考えちゃだめだ!もう振り返らないって決めたじゃないか!
私はこれから秋子から最後の物を奪う。月宮あゆという存在を。
彼女の復讐は彼女自身の死によって完結する。秋子からすべてを奪う。それには自分も含まれていた。秋子は過去の贖罪としてあゆを我が子のように育てた。いや、それ以上に大切に育ててくれた。彼女の願いならなんでも叶えてきた。少しでも罪滅ぼしとなるように。
無数の傷跡がある手首にカッターナイフを当てる。カッターの刃のひんやりとした感触が彼女の気分を落ち着かせた。
後は右腕を引くだけ。もうこの家にはだれも私を止める者はいない。
自殺を試みるのは初めてではなかった。前は真琴に、その前は名雪に止められたっけ。馬鹿な奴らだ、あそこで死なせてくれていたら殺されずにすんだのに。
でももう終わった。だれも私を止めない。私はやっと自由になったのだ。
これですべてが終わる。余計なことを考えても仕方がないと思い彼女は右腕に力を込めた。


ガチャ!!
ドアが勢いよく開いた音がした。あまり興味は無かったのだが反射的にその方向を向いた。
「ゆ...裕一...?」
そこにはぜぇぜぇと息をする裕一の姿があった。
「はぁはぁ...あゆ...もう馬鹿な真似は止めろ。」
「な...なんで!なんで裕一が!」
「お前を置いて...死ねるわけがないだろ...」
そう言って裕一はその場で崩れ落ちた。暗闇でわからなかったがよく見たら裕一は腹からどくどくと血を流していた。
「この傷でここまで来たんだ...」
自分でやったのに...裕一が生きていて私はほっとしていた。やっぱり私は裕一のことが好きなんだな。
裕一は私の話なんて聞いてないようだった。
「秋子さんからすべてを奪って...自分の命を捨てて...それでお前は満足なのか?」
裕一は続ける。
「秋子さんの罪を許せとは言わない。一生俺や秋子さんを憎んでくれてもいい、でもなんでお前が死ななくちゃいけないんだ...」
何故って?そんなこと裕一は知っているじゃないか。私は秋子からすべてを奪うんだ。それに例外があってはならない。それに私の人生は7年前にすでに終わっているんだ。秋子にすべてを奪われたその時に。
「お前は...お前の命はそんな価値しかないのか?お前の復讐の道具でしかないのか!?」
裕一が私のことをにらみつける。
「そ...そんな目で見ないでよ、裕一...」
裕一はずるい。自分が正しいって確信してる時はいつもこうだ。私が自分で非を認めるまで目を離してくれない。こうなると何故か私は裕一に逆らえなくなってしまう。
「ゆ...裕一...」
「さあ、いつまでもこんな所にいてもしかたがないよ。行こう。」
私は無自覚に裕一の手を取った。最後に裕一を感じることができてすごくうれしかった。


〜最終話予告!〜
警察署内
警官「容疑者の行方がわかりました...丸ビルの屋上です!」
ビルの屋上から飛び降りるあゆを引き上げようとする裕一
あゆ「離して...」
どこかの公園
裕一「あゆ、生きてくれ...俺も生きる、俺のために、アギトのために、人間のために!」


次回kanon最終話「今、戦うとき」 未来への扉を開くものは...裕一、君なの?